ThinkPad史上最薄をうたう、レノボ・ジャパンの新製品「ThinkPad X1」。厚さ21.3mm(最薄部では16.5mm)と非常に薄い本体だが、一方で標準電圧版のCore i5プロセッサーを搭載し、十分なバッテリー駆動時間も確保している(SSDモデルでは約5.8時間)。スペック面での妥協がない1台だ。
またゴリラガラス採用のディスプレーや、個々のキートップに間隔を置いた“アイランド・キーボード”(浮石型)、キーボード面が光るライトの採用など従来のThinkPadとは異なる趣向もある。クラシックなどと言われる伝統的なThinkPadのデザインを踏襲しつつ、ThinkPad Edgeシリーズのような先進的な雰囲気も兼ね備えた、2011年のThinkPadの姿がそこにはあるように思える。
今回はそんな“ThinkPad X1を支える技術”について取材した。その内容は多岐にわたるが、ここでは以下の3点に絞って紹介する。
ThinkPad X1──薄型化へのチャレンジ
- モバイルでも高性能かつ静穏な冷却機構
- 薄くても割れにくい、液晶ディスプレー
- ユーザビリティーを損なわないキーボード