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リポート:村上 隆「GEEISAI#11を語る」@Apple Store銀座店

世界の村上が語る現代アートの登竜門

2008年09月29日 23時44分更新

文● MacPeople編集部

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アップルストア銀座において12日、現代美術家の村上 隆氏によるトークイベント「GEEISAI#11を語る」が開催された。当日はアートアドバイザーのフィリップ・セガロ氏とアーティストの佐藤 玲氏がゲストで参加し、前身の「芸術同情」などを含めて14回目となるアートイベント「GEISAI#11」の話題や世界的にも注目が集まる日本のオタクカルチャーについての話題で盛り上がりを見せた。

村上氏は、アーティスト集団「カイカイキキ」を主催する現代美術家。若手アーティストのプロデュースを積極的に行うなど、日本のアート界の発展のためにさまざまな活動を展開している。

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アーティスト集団「カイカイキキ」を主催する現代美術家の村上 隆氏。GEISAIのチェアマンであり、日本のオタクカルチャーを現代美術に取り入れ、世界のアートシーンで注目を集める


トークイベントの最大のテーマは、村上氏がチェアマンを務めるアートイベント「GEISAI#11」についてだ。「GEISAI」とは、「日本に新しいアートのマーケットを!」をスローガンに、国内外のアーティストが来場者に直接作品を展示販売するアートフェスティバル。GEISAIは年に2回開催され、第11回目は今月14日に東京ビックサイトで無事終了し、来年の3月8日に12回目の開催が決定している。

GEISAIに出展するすべてのアーティストは各界の著名人により審査し表彰され、このイベントを通じて多くのアーティストがデビューしている。ゲストの佐藤氏も「GEISAI#1」の参加をきっかけに、村上氏に才能を見いだされた一人だ。

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ゲストのフィリップ・セガロ氏(左)と佐藤 玲氏(右)。世界的に注目を集める村上氏の魅力やアーティストに必要な資質などをわかりやすく説明した。また、GEISAIをきっかけとしてデビューした佐藤氏は、村上氏との出会いやニューヨークでの個展などのエピソードを語った


トークイベントで村上氏は、「日本のオタクカルチャーは世界のアートシーンでも注目を集めているが、日本にはアートマーケットが存在しない」と指摘。「GEISAIがきっかけで世界にデビューできるチャンスをつかんでほしい」とアーティストの卵たちが集まる来場者にアピールした。

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村上氏がカイカイキキの制作現場や作品のエピソードも紹介。なお、カイカイキキの制作現場ではMacが活躍。グラフィックやアニメーションなどの制作メインマシンと説明した


GEISAIオフィシャルサイトでは、GEEISAI#11での受賞者一覧や開催リポート、次回のGEEISAI#12の情報が公開されている。現代アートに興味がある人はアクセスしてみよう。


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